株を運用する際に,スプレッドシートやエクセルで管理することがあると思います。
今回は,スプレッドシートで株価を取得する方法についてご紹介します。
スプレッドシートで株価を取得
今回は,下のようなイメージのスプレッドシートを作ることが目的です。
青色の部分に「証券コード」と「銘柄名」を入力すると「株価」と「配当利回り」が自動入力されます。
エクセルの関数のように,=関数名(証券コード)と入力するだけで株価を取得できます。

【5分でできる】スプレッドシートで株価を取得する方法
STEP1: アカウントを作成する
まずは,Googleスプレッドシートを使うためにGoogleアカウントを作成します。
作成はこちらのリンクからできます。
すでに持っている方は次のステップへ進んでください。
STEP2: Googleドライブにアクセスする
次に,Googleドライブにアクセスします。
検索で「Googleドライブ」と検索するか,Googleの右上のメニューボックスからもアクセスできます。
以下のような画面になれば次のステップに進んでください。

STEP3: スプレッドシートを作成する
Googleドライブにアクセスできたら,スプレッドシートを作成します。
① 画面左上にある「+新規」をクリックします

②Googleスプレッドシートをクリックして新規作成します

以下のような画面が出てくれば完了です!
次のステップに進んでください。

STEP4: 株価や配当利回りを取得する関数を作成する
スプレッドシートが作成できたら,「株価」や「配当利回り」を取得する関数を作成します。
関数を作ると聞くと難しそう!と思うかもしれませんが,コピペするだけで作ることができます。
①上のメニューバーにある「拡張機能」→「Apps Script」をクリックします

すると,こんな画面が現れると思います。

②元から書いてあるコードを消して,コピペする
画面を開くと,
function myFunction() {
}
というコードが書かれていると思いますが,これを全部消します。
消した後に,下のコードをコピペします。
/**
* @customfunction
*/
// 株価を取得
function GET_STOCKPRICE(stockSymbol) {
var url = "https://www.bloomberg.co.jp/quote/" + String(stockSymbol) + ":JP";
var response = UrlFetchApp.fetch(url);
var content = response.getContentText();
var pattern = /<div class="price">([\s\S]*?)<\/div>/;
var match = content.match(pattern);
// 一致した部分があるか確認
if (match && match.length >= 2) {
// キャプチャグループ内の内容を取得
var priceValue = match[1].trim(); // 必要に応じてトリミング
// 取得した価格を返す
return parseFloat(priceValue.replace(/,/g, ''));
} else {
// 一致しない場合や何も見つからない場合は空文字列を返すか、エラーメッセージを返すなどの対処を行うことができます
return "価格が見つかりませんでした";
}
}
/**
* @customfunction
*/
// 配当利回りを取得
function GET_DEVIDEND_YIELD(stockSymbol) {
var url = "https://www.bloomberg.co.jp/quote/" + String(stockSymbol) + ":JP";
var response = UrlFetchApp.fetch(url);
var content = response.getContentText();
var pattern = /<div class="cell__value cell__value_">([\s\S]*?)<\/div>/g;
var match_yield = content.match(pattern)[15];
// 一致した部分があるか確認
if (match_yield && match_yield.length >= 2) {
// 数字だけ抜き出す
var priceValue = match_yield.match(/\d+(\.\d+)?/g);
// 取得した価格を返す
return parseFloat(priceValue);
} else {
// 一致しない場合や何も見つからない場合は空文字列を返すか、エラーメッセージを返すなどの対処を行うことができます
return "配当利回りが見つかりませんでした";
}
}下のような画面になったら完了なので,メニューバーにある保存ボタンを押すか「ctrl+S」(Macの方はcommand+S)を押して保存します。

STEP5: 実際に株価や配当利回りを取得する
ここまできたら準備は完了です。
以下のような表をあらかじめ作成しておきます。

株価を取得する
「C2セル」にJTの株価を取得してみましょう。
C2セルをクリックした後に,=GET_STOCKPRICE(と入力します。

次に証券コードをクリックします。今回の場合はA2セルをクリックします。
このようになれば大丈夫です。

この状態でエンターキーを押すと,数秒後に株価が取得されます。

配当利回りを取得する
株価と同じように配当利回りも取得してみます。
「D2セル」にJTの株価を取得してみましょう。
D2セルをクリックした後に,=GET_DEVIDEND_YIELD(A2)と入力します。

下の画面のように配当利回りが表示されたら完了です!

表全体に適用する
あとは全ての銘柄に対して適用を行います。
C2とD2セルを選択した後に,D2セル右下の青い点をD9までドラッグします。

このような画面になれば,全ての銘柄の株価と配当利回りが取得できました!!



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