ぷそさんのプログラミング研究所

【LaTeX】分数の書き方(frac・dfrac・tfrac)|シグマがつぶれない方法も紹介

目次

基本的な書き方

LaTeXで分数を表記するには以下の4種類の方法があります。

  • スラッシュでの分数
  • \fracを使用する
  • \dfracを使用する
  • \tfracを使用する

それぞれの特徴は以下の通りです。

  • スラッシュでの分数:横線ではなくスラッシュでの分数表記
  • frac表記:スタイル通りの分数(標準)
  • dfrac表記:ディスプレイスタイルでの分数(amsmath使用)
  • tfrac表記:テキストスタイルでの分数(amsmath使用)

LaTeXでのコマンドと出力の関係

LaTeXでのコマンドと出力の関係は以下のようになります。

文中数式の時の表示

LaTeXコマンド出力
E/H\( E/H \)
\frac{E}{H}\( \frac{E}{H} \)
\dfrac{E}{H}\( \dfrac{E}{H} \)
\tfrac{E}{H}\( \tfrac{E}{H} \)

独立数式の表示

LaTeXコマンド出力
1/2mv^2 + mgh = C$$ 1/2mv^2 + mgh = C $$
\frac{1}{2}mv^2 + mgh = C$$ \frac{1}{2}mv^2 + mgh = C $$
\dfrac{1}{2}mv^2 + mgh = C$$ \dfrac{1}{2}mv^2 + mgh = C $$
\tfrac{1}{2}mv^2 + mgh = C$$ \tfrac{1}{2}mv^2 + mgh = C $$

コード例

例えば,以下のようなコマンドでは下の画像のような出力となります。

\documentclass[dvipdfmx,uplatex]{jsarticle}
\usepackage{amsmath}

\begin{document}
\section{分数}
分数には4つの表記があります。

分数表記$E/H$, frac表記$\frac{E}{H}$, dfrac表記$\dfrac{E}{H}$  ,tfrac表記$\tfrac{E}{H}$の4種類です。独立式では以下のようになります。

スラッシュでの分数
\begin{equation}
    1/2mv^2 + mgh = C
\end{equation}

fracを使う場合
\begin{equation}
    \frac{1}{2}mv^2 + mgh = C
\end{equation}

dfracを使う場合
\begin{equation}
    \dfrac{1}{2}mv^2 + mgh = C
\end{equation}

tfracを使う場合
\begin{equation}
    \tfrac{1}{2}mv^2 + mgh = C
\end{equation}

\end{document}

大きな演算子(シグマ)などを使う場合

分数の中にシグマのような大きな演算子を使うと,上下がつぶれた表示となります。

\begin{equation}
    \frac{\sum_{k=1}^{n}a_{k}}{\sum_{k=1}^{n}b_{k}}=\frac{a_1+a_2+a_3+...}{b_1+b_2+b_3+...}
\end{equation}

$$ \frac{\sum_{k=1}^{n}a_{k}}{\sum_{k=1}^{n}b_{k}}=\frac{a_1+a_2+a_3+…}{b_1+b_2+b_3+…} $$

大きく表示をしたい場合には,分数の{}内の先頭に\displaystyleと記述します。

例えば,以下のように入力すると下の出力になります。

\begin{equation}
    \frac{\displaystyle \sum_{k=1}^{n}a_{k}}{\displaystyle \sum_{k=1}^{n}b_{k}}=\frac{a_1+a_2+a_3+...}{b_1+b_2+b_3+...}
\end{equation}
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この記事を書いた人

このブログでは,PythonやLaTeXの使い方などを紹介しています!
仕事でも趣味でもプログラミングをしています。
ブログは2022年8月にスタートしました。
【経歴】東京大学大学院修了→大手IT企業勤務

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